1/29/2012

レース前の全日本チャンプ、竹之内選手



















いよいよエリートの世界選手権もスタートが迫ってきました。
竹之内選手に今回の目標や意気込みを聞きました。

「もちろんいい順位を狙っていますが、具体的に何位以内に入りたいという目標はありません。これまで海外のレースで戦って得たこと、砂のコースに対しても試走で得たいいイメージをレースでしっかりと実戦し、それが結果に繋がってくれたらいいと思います。世界選手権が、総復習レースになるようなイメージです。それは自分との勝負になると思います。それができて、初めてこれまでやってきたこと、全日本チャンピオンとしての評価になると思います。


がむしゃらにやってきていますが、だからこそ、いまの自分に足りないものや自分の位置もよくわかっています。今回の世界選手権では、先頭争いに加わわれるレベルではない。フランス、リエヴァンでのワールドカップで走った位置、30番台くらいが自分のいまのスタンダードなので、その周りの選手に勝てればいいと思います。ただ、年々前に進んでいる自信はあります。この先、上がっていけるのは自分のなかで見えていますので、先を見て、世界選手権で多くのことを吸収して次に繋げていきたいと思います」

今日の現地時間15時にスタートします!

1日目、ジュニア



















沢田選手、中井選手、横山選手の3人が出走したジュニアカテゴリー。朝から観客たちが集まり、コース外はすでに歩く場所がなくなるくらいの人手でした。(まだまだだと思うけど…) 沢田選手が4列目、中井、横山選手はさらに後方からのスタートでした。くわしいレポートはcyclowiredなどからご確認ください。

3選手とも、あのとき前に出られれば…なんていう悔しい思いをたくさんもっていますが、持っている力をすべて出し切ることができました。木曜日のコースオープンから、国内ではほとんど経験できない長い砂に、まずは慣れるためのトレーニングが始まりました。バイクの乗り降りも自然と数え切れないほど繰り返し、この遠征期間中に彼らの実力はより上がったように感じます。このまま日本に帰ってしまうのが少しもったいない気がしますが、それぞれに今回の経験を次に繋げてくれるはずです。



















Result  Junior
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1 Mathieu Van Der Poel (Netherlands) 0:43:36  
2 Wout Van Aert (Belgium) 0:00:08  
3 Quentin Jauregui (France) 0:00:21  
19 Toki Sawada (Japan)

                   0:03:16   
41 Kota Yokoyama (Japan)               0:06:52  
42 Michimasa Nakai (Japan)               0:07:08  
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1/27/2012

ジュニア3選手の意気込み特集


沢田時選手「1ケタを狙っていきますが、トップ10の選手はみんな優勝をめざしています。自分も優勝することを考えて走りたいと思っています。先週のワールドカップは17位で、数字としては悪くありませんが、自分は納得していません。スタートが良かった分、後半セーブしてしまって、落車に巻き込まれてしまう場面もありました。世界選手権では最高のレースをしたいと思います。よい部分を繋いでいって、積極的に走りたいです。砂のコースは、周りの選手の影響で思うように走れないと思いますが、できるだけ難しい場面を予測して対応しながら走りたいと思います」





横山航太選手「冷静に自分を見失わずに走りたいと思います。スタートでつまずかないことも課題です。今は楽しみ半分、不安半分な気持ち。明日は必ず、いける!そう信じて頑張ります」

中井路雅選手「前回のワールドカップでは消極的な走りをしてしまいました。ですので、世界選手権では攻めの気持ちを忘れずに走りたいと思います。試走を重 ねることで砂区間に自信が付きました。"走れる"と思って、積極的にいきたいです。緊張や不安な気持ちもありますが、それよりも楽しみな気持ちが大きいです!」

そんなジュニア選手に、先輩辻浦選手からのアドバイスが!「ジュニアは脚力に大差はなく、競技時間も短い。だから気持ちの勝負になる。とにかく自分のやってきたことを信じること。周りがどう走ろうと、自分が決めたラインを走った方がいい。周りもみんな不安な気持ちでいっぱいなので、いいリズムを作って、勢いに乗った人が前に行ける。あとは失敗しても振り返らず、次のことを考えること。気持ちの切り替えも大事になってくるから」とのこと。

明日はどんなレースになるのでしょう?

オフィシャルトレーニング、2日目




オフィシャルトレーニング2日目の今日は、午前と午後にそれぞれ2時間ほど試走時間が設けられました。昨日の試走でコースの全体像を掴んでおり、今日は苦手な場所を何度も繰り返し繰り返し練習するシーンが目立ちました。今日も天気は不安定でしたが、それぞれの選手が納得いくまでコースを走りました。ジュニアの選手はとくに、回数を重ねるうちに走り方が上手になっていきます。全日本チャンピオンの竹之内選手も、砂は苦手だと話していましたが、だんだんとコツを掴んだようで、試走終了時のいい笑顔が印象的でした。

そして、あっという間に、レース当日が迫ってきました。明日、土曜日は11時よりジュニアのレースです。日曜日に関しては、当日券の発売をしない(チケットをすでに持っている人しか入場できない)と発表されました。いったいどれだけの観客が集まるのでしょう? レースの結果ももちろん気になりますが、どんな規模のレースになるか、ドキドキします。

ホテルの前で選手とスタッフで記念撮影をしました(気温2℃くらい)。

1/26/2012

メカニックの夜




















シクロクロスは選手だけでは成り立たない競技です。選手の実力と、よい機材、そしてメカニックスタッフとの連係で、レースの結果は成り立ちます。今回の日本ナショナルチームに帯同してくれているのは4人のメカニック。プロチームで活躍するレースメカニックが2人(Team NIPPO 西さん、Team Bridgestone Anchor 金田さん)、フレームビルダー(Toyo Frame 石垣さん)そして、頼れるショップオーナー(Ciclista Viento 篠原さん)というなかなかパーフェクトなメンバーです。選手との関係やメカニックさんたちの雰囲気も良く、夜の作業も何やら楽しそう!? 選手たちを影ながら、大きく支えるスタッフです。

作業が終わったらビアタイム? ヒューガルデンは日本でも有名なベルギーのビールです。

オフィシャルトレーニング1日目




いよいよコースが正式にオープンとなり、今日(木曜日)は14時〜16時の2時間がオフィシャルトレーニングの時間でした。日本チームもさっそくサーキットに出掛け、時間をフルに使って、それぞれにコースをチェックしながら走りました。

午前中に激しい雨が降り、トレーニング中は上がったものの、砂地は濡れており、それ以外のオフロードは泥というコンディションでした。砂はスリックタイヤがいいけど、それだと泥で滑ってしまう……。テクニカルなコースに加え、機材選びの難しさにも選手たちは直面しています。天気予報によると、トレーニング2日目となる明日は今日と同じく雨時々晴れ(←ベルギーらしい天気です)、ジュニアとアンダーが開催される土曜日は晴れ、女子とエリートの日曜日も晴れという予報です。また週末は氷点下まで冷え込むことも予想されており、なかなか当日のコンディションが読めない状態でもあります。


さっそく壊れてしまった横山選手のフロントディレイラー
コースの設営こそ終わっているものの、コースの外ではまだまだ会場設営が続いています。ここに見えているのは、VIP用テント。こんな感じのテントがいくつもあり、当日はここにお客さんがすべて入るのかと思うと、正直ゾッとします。テレビや報道で見る分には、観客が山のように集まるのはいいことですが(もちろん大会側にとっても)、じっさい、ここでレースをする外国人の視点からは、チームの駐車場からスタート地点まで無事に行けるのか? メカニックはスタート地点からピットに行けるのか? などなど、たくさんの不安要素が生まれてきます……。カメラマンの私も、コース上の動線の悪さにすでに胃が痛いです。

明日も選手たちは試走に出掛けます!

コクサイデの小学生!

今日から始まるオフィシャルトレーニングの前にイベントが開催されていました。コクサイデの6つの小学校、のべ1,039人の児童が参加したプロジェクトで、世界選手権開催をお祝いするカラフルな旗を作って会場に掲げるというもの。旗を作るに当たって、子どもたちはシクロクロスの競技について、勉強したのだとか。旗が掲げられる場所は砂の難所“X-dune”の丘の上。あいにくの雨模様でしたが、カラフルな40枚ほどの旗が掲げられ、子どもたちはそのまわりで楽しそうに遊びました。そして、そのままオフィシャルトレーニングを見学。難しいセクションながら、子どもたちが大歓声で応援するので、試走をする選手たちは思わず笑顔に!



ベルギーのナショナルチームは丘に登り、子どもたちに挨拶しました。


なかにはサイン帳を用意した子も!


試走中の世界王者スティバル

選手とタッチを交わし喜ぶ女の子たち







我が家のペット自慢、その4

大変遅くなりまして、うちの猫3匹めです。
といっても、猫かねずみかぞうか何かはわからないのですが!
毎朝NUTELLAを食べないと1日がダークな感じになるらしいです。
もちろんバナナも挟みます!
そして、他の猫たちと絡みまして猫の写真を撮りまくるなうです!
この人がいるから私らが成り立っている所もあります!
いつもニャーニャーしてますが、鋭い目線でレースの評価もしてくれるので姫にとっては、とても良きアドバイザーでもあり、大好きな親友です!
さらに最近は全然運動しなかったチューべーさんが、一緒にYOGAしてくれます!
なんと、運動音痴やと思われつつ鳩のポーズが完璧なので驚き桃の木山椒の木であります!
かなりやり手のプロカメラマンをこれからも宜しくお願いします!


ししょーが撮影しました!

飲んだらこんなテンション所ではありません!

1/25/2012

コクサイデに到着

オランダに滞在していたナショナルチームと、ベルギー遠征組が水曜日の午後、コクサイデのサーキットまで3.5kmというデパンヌの街のホテルに到着しました。クラシックレースの前哨戦、デパンヌ3日間ロードレースが開催されることでも有名な街で、海に近くビーチリゾートな雰囲気もあります。しかし、今日は雨です。

到着後、監督を中心にIDを受け取りにアクレディテーションセンター、およびコースの下見に出掛けました。砂丘のような場所に作られたコースで、大きな砂セクションが3ヶ所。そのほかの場所も、芝とオンロード以外、基本的には砂地です。雨で踏み固められている場所もありましたが、早くも試走をしていた選手たちは、連続する砂に苦戦を強いられていました。砂地の上りや下りも多く取り入れられ、非常に難易度が高く、独特なコースという印象です。明日、選手たちは試走に出掛けます。
左手がホテル、右手にガレージ。De Panne のマーケット広場にあるホテルです。
街の中心部に作られたアクレディテーションセンター。チーム、メディア、関係者がIDを受け取ります
ここでIDを受け取ります。








































Zwevegem最後の日、その2




















いつも夕食は、日本人選手で集まって、デヴィッドの家で自炊をしていましたが、私と豊岡選手は最後の夜なので、お部屋を貸してくれているヨウくんと日本食パーティをしました。ベルギー人らしく、ビールが大好きなヨウくん。なんとビール用の冷蔵庫には52種類のビールをストックしているのだとか。注ぎ方もプロ並みの手つきでした。「ベルギー人は誰でもできるよ」とのこと。ビンビールの泡が生ビールのようでした。

Zwevegem最後の日、その1




















ベルギーに滞在していたメンバーは日曜日のワールドカップのあと、拠点のズウェベヘムに戻り、そのまま日本に帰る荷物をまとめて、水曜日に世界選手権が開催されるコクサイデへと向かいます。したがって、火曜日がこの街で過ごす最後の日でした。(もちろん、来年やロードシーズンに戻ってくることは可能ですが…)

ランチは街のおしゃれなカフェ「カプチーノ」にデヴィッドと行きました。「カプチーノ」はデヴィッドや日本人選手の行きつけのカフェでもあり、スタッフのみなさんもいつも応援してくれています。この日のオススメはウサギの肉と海老のクリームソース。そして食後にはアップルタルトやアイリッシュコーヒー(ウィスキー+コーヒー)やメキシカンコーヒー(カルーア+コーヒー)なども満喫。楽しいランチでした。

1/24/2012

我が家のペット自慢、その3



















私と豊岡選手がステイさせてもらっている家の猫、その2。バジルです。こっちの発音だと“ビュゼェル”みたいに聞こえます。変わった猫で、飼い主が某D社の掃除機を使い始めたとたん、それが怖くて、ストレスでお腹の毛が抜けてしまったというエピソード付き。人見知りで、朝はよく家に入ってきますが、次の瞬間、外に出たくなります。今朝も家に入ったり出たりを何回繰り返したことか…。キレイな顔をした雄猫で、澄んだ声で鳴きます。

ちなみに、私たちはみんな同じ通りにホームステイしています。男子はデビッドの家、女子はランジットのお向かい、電車運転手をしているヨウの家です。位置関係はこんな感じ。



高校生3人組

 ジュニアカテゴリーで3人の高校生選手が渡欧しています。左から、沢田時選手(高校3年生)、中井路雅選手(2年生)、横山航太選手(1年生)です。沢田選手は昨年、ドイツで開催された世界選手権で、日本人選手最高位となる16位でゴールして話題となりました。

当時の記事
http://www.cyclowired.jp/?q=node/51455


ホーガハイデでのワールドカップは昨年に引き続き2回目の参戦。昨年はトップから約4分遅れの41位でフィニッシュし、悔しさを滲ませましたが、その悔しさが世界選手権での好成績に繋がったのは事実でしょう。沢田選手はMTBクロスカントリーのジュニアカテゴリーでも国内で圧倒的な強さを誇り、今季はチームブリヂストン・アンカーへ移籍し、春からはヨーロッパ遠征が予定されています。

そんな中で迎えた今回のワールドカップ。1年ぶりとなるシクロクロスの国際大会で、スタート前は楽しみで待ちきれない、という様子でした。そして前回は、スタート後の位置取りに戸惑ったと話していましたが、今回は「冷静に周りを見れば、前に上がれるスペースが見えてきました」と話し、いいスタートが切れて、最初の周回は10〜12番手くらいを走ります。後半にかけて順位を少し落とし、最終的には17位でゴールしましたが、「全体的に去年より悪いと思ったところはありませんでした」とレースを振り返りました。

「世界戦の目標順位は1ケタ。1ケタに入る選手はみんな優勝を狙っているので、自分ももちろん優勝を狙って走ります。今回、トップが見える位置で走ることができました。もう少しで追いつける、と思う半面、そこに届かない厳しさも感じました」と話しています。早くコクサイデの砂を走りたい気持ちでいっぱいだそう。楽しみです。



初参戦、53位でレースを終えた中井選手は「初めての国際レースで消極的になってしまった」と振り返りました。横山選手は「雰囲気などが国内レースとはまったく違うと感じました。なんか空回りしている感じで自分のレースができなかった」と彼も悔しさが残る結果に。日本では味わうことができない独特な雰囲気に慣れることも、今回のワールドカップ参戦の大きな目的です。 世界選手権はさらに緊迫、興奮した雰囲気になると思いますが、今回の経験を世界選手権でプラスにしてくれると思います。

「トップ選手は食べているものが違うんじゃないの?」なんて会話が聞こえましたが、若い選手たちの挑戦にも注目したいです。