Otegem

1月9日、滞在するZwevegemの隣町、Otegemでシクロクロスが開催されました。
44回目（！）の今年からUCI、C2クラスとなったものの、去年まではナショナルレース。
しかしベルギー選手権の翌日に開催されるという伝統があり、さほど大規模なレースではないものの、その年のベルギーチャンピオンが真新しいチャンピオンジャージをお披露目するのがお約束。したがって、トップクラスの選手が揃い、メディアも大勢かけつけます。 ちなみに今年のベルギー王者は人気ナンバーワンのネイス。プレスルームには記者会見場が設けられ、彼の写真がプリントされた巨大なケーキまで登場しました。

前日のベルギー選手権は、先週続いたという悪天候により、シクロクロスとしては、かなり例外的に思えますが、コースの一部がショートカットされました。Otegemのコースもどうなっているのか、心配でしたが、辻浦選手によると「去年よりマシやで」とのこと。ピット前のエリアが走行不可能な泥区間となる以外、全体的に重いものの、悪くはないコンディションでした。コースの大部分は運動場のような芝生区間。そこから人工的なコブが作られた畑区間に入ります。足元を見ると、トウモロコシや何やら動物のウ●コが転がっていたりする泥区間（そんな中を走る選手は本当に大変です…）。

レーススタートは午後3時。街の教会の駐車場がチームパーキング。辻浦選手のサポートスタッフはすごいんです！　地元ということを生かして、「あそこはパーキングエリアが狭いからなぁ…」と言いながら朝イチで会場に到着。アルベルトよりもケビンよりもいい場所をキープしてくれます。そこに滞在先から自走で辻浦選手が合流するという流れ。

辻浦選手としても、このレースへの思い入れは特別です。滞在している街に近いという環境から、たくさんの知り合いがサーキットに集まります。ベルギー人でない選手にとって、ここで戦うというのは、想像以上に難しいこと。特にシクロクロスはポツンと1人、ここに来たところで何もできません。たとえばクルマを貸してくれたり、メカニックをしてくれたりと、地元の家族ぐるみの献身的なサポートがあって、ここでレースができています。私たち日本人のために、金銭的なサポートだけでなく、氷点下の中、凍える指で自転車のメンテナンスをしてくれます。だから、Otegemのレースで、いい走りを見せること、それが1つの大きな恩返しのような感覚ですね。

結果として辻浦選手は26位。去年までの実績からすれば、もっと上を狙える順位であったかとは思いますが、今季は不調に悩まされ、渡欧してからのレースでは完走することなくレースを終えていたので、調子の上向きさを伺えるいい結果となりました。

「今季、いままで走ったレースの中で、一番出し切れた感じがある。」

レース前の硬い表情から一転、笑顔が見られました。
今夜、竹之内悠選手と豊岡英子選手がこの街にやってきます。ここ数シーズン一緒にベルギーを拠点としてきた仲間が揃い、パワーアップの予感。次戦は1月15日、フランスで開催されるワールドカップになります。世界選手権まであと3週間。こんな形で、日本人選手たちの状況をお伝えしていきたいと思います。そのうち、選手たちにもブログを投稿してもらう予定です。引き続き、よろしくお願いします！

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 Otegem(C2) result
 http://www.cyclocrossotegem.be/
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1	Kevin Pauwels (Bel) Sunweb Revor	0:58:12
2	Sven Vanthourenhout (Bel) Landbouwkrediet	0:00:16
3	Dieter Vanthourenhout (Bel) BKCP-Powerplus	0:00:20
4	Klaas Vantornout (Bel) Sunweb Revor	0:00:28
5	Sven Nys (Bel) Landbouwkrediet	0:00:30
6	Niels Albert (Bel) BKCP-Powerplus	0:00:43
7	Kenneth Van Compernolle (Bel) Style & Concept Cycling Team	0:01:46
8	Gerben De Knegt (Ned) Rabo - Giant Offroad Team.	0:02:07
9	Michael Vanthourenhout (Bel)	0:02:40
10	Jelle Brackman (Bel)	0:03:06

26

Keiichi Tsujiura (Jpn)

0:06:44

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